元劇場をリノベした薬局に行ってみた!トロント・ラニミードのショッパーズ
近年、ダウンタウンでも開発が進むトロントですが、歴史ある建築を大切に使う文化は日本よりも進んでいるような印象を受けます。
イギリスの元植民地という歴史を持っているだけありますね。
さて、今回はトロントでとても有名な薬局・Shoppers Drug Martのある店舗に行ってきました。
築100年近い建築を活用
現在は現役の薬局の店舗として使われているこの建築。
元々は映画やボードビルパフォーマンスを鑑賞するための劇場だったようです。
ボードビルとはWikipediaによると「米国においては舞台での踊り、歌、手品、漫才などのショー・ビジネスを指す」とのことなので、
ここは様々なエンターテインメントを観ることができる大衆劇場といった感じだったのでしょうか。
入口にはきちんと解説盤が設置されています。
これによると竣工は1927年。当初は映画とボードビルパフォーマンスの為の劇場として使われていたことが書いてあります。
中に入ってみると
普通に医薬品の売り場になっていますね。(普通にではないですね。)
天井を見てみると、ドーム風のリレーフが見えます。
入口から真っ直ぐ奥に進むと、ステージらしきものが見えてきます。そして少しフロアレベルが下がります。奥は化粧品コーナー。
このあたりが客席だったんだろうなと想像できるほど面影を残しています。
ちなみに、旧2階席と思われるフロアにも商品棚が設置されています。
そこからステージ方向を見てみると、、
当時使われていたと思われる映写機が置かれていました。
それにしても装飾が施された内装と商品棚の組み合わせは何とも不思議です。
まとめ
今もなお大切に使い続けるって素晴らしいですね。
地震が少ない国だからこと可能とも言えますが、生活に密着している光景は何とも不思議な感覚になります。
薬局に行く際はぜひ訪れてみてください。
今回の建築はこちら。ラニミード駅の目の前です。