海外と。建築と。

カナダ・トロントに住んでいました。建築をしてる人、デザインをしている人。 デザインのことや 旅のお得情報を記録していきます。

 

北米カナダから考えるカフェ文化の良さ

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トロントではカフェが街の至るところにあります。チェーン展開しているところから、個人経営のところまで様々です。

 

有名どころだとStarbacks Coffee(スタバ)に始まり、カナディアンが愛してやまないTim  Hortons(ティムホールトン、通称ティム)、Second Cup(セカンドカップ)、それからマクドナルドのMcCofe等です。

 

ダウンタウンでは少し歩くとすぐに数軒見つけることができるくらいたくさんあります。

 

さて、実は私、ここトロントに来るまで、ほとんどStarbacksには行ったことがありませんでした。

 

日本のスタバと言えば常に混雑していて、とても落ち着ける空間には見えませんでした。女子高生がこぞって訪れ、「私、おしゃれなスタバでコーヒー飲んでるの。」というようなある種の気取ったような印象を受けていました。

何より、コーヒー1杯に300円も400円も取られるのは高すぎると感じていました。

コーヒーとお菓子など注文した暁にはランチが食べれてしまうほどのお金が飛んでいきます。

海外を目指していた私としては嗜好品だと感じていました。

 

たまに訪れていたのはコスパ最高、日本発のドトールコーヒーです。比較的安くコーヒーが飲めますが、店内はゆっくりしにくい作りの店舗が多かった印象です。あまりに長居されてしまうと回転率が下がり売り上げに影響を与えてしまうからでしょうか。きゃしゃな座席が所狭しと並んでいる店舗が多い気がします。

一方、大学で滞留空間についての研究を進めるにつれ、街の中でカフェの果たす役割の重要性も認識するようになってきました。街の中でゆったりできる場所としてのカフェというイメージを次第に持つようになっていきました。

日本では街の中に滞在できる場所がそもそも少ないので、カフェの高いコーヒー代には街の中でゆっくりできるという場所代も含まれていると考えていました。

そして、美味しいコーヒーを提供すると共に場所も提供するのがカフェの役割だと理解していました。

 

しかし、ここトロントに来てみて感じたカフェが必要な別の側面があります。

 

日本以上に乾燥している気候であること

水分補給をこまめにしておかないと、冗談抜きで健康に影響が出そうです。もちろん、もっと乾燥している国もあるとは思いますが、高湿度の日本と比べると明らかに乾燥しています。体感として分かるくらい乾燥しています。水分補給は不可欠です。

 

考えてみると、トロントの夏はあまり雨が降りませんでした。ここは北アメリカ大陸の一角。海までも距離があります。

五大湖などの大きな湖はありますが、周りを海に囲まれている日本とは比べ物にならないほど、水が足りない!笑

 

適量を気軽に買えるコンビニのようなストアがあまりない

日本はいたるところにコンビニがあります。それも、そこそこの値段でペットボトル飲料が買えます。そして、種類も豊富です。最近ではコンビニでもコーヒーを扱い始め、さらに利便性が向上しています。

 

トロントにもコンビニがあることはありますが、あまりコンビニエント(便利)ではありません。

 

では、どうするかというと、家から持ってくるか、カフェを利用するのがメジャーです。

ある意味、街のあちらこちらでみかけるカフェは必要不可欠な存在です。

 

オフィスビルの中、ショッピングモール、フードコート、、、

至るところにあるため手軽にコーヒーを楽しめます。

 

また、中心部から少し移動すればオシャレなカフェが立ち並ぶエリアがあったり、生活に密着しています。

 

トロントではコーヒー片手に歩く人も街の至るところで見かけます。バスでも、地下鉄でも、コーヒー片手に移動しています。コーヒー片手にショッピングを楽しむのもよく目にする光景です。

 

ちなみに、トロントのホームレスの方々はティムの赤い空の紙コップにコインを入れてくれとせがんでくるのがお決まりのスタイルとなっています。

 

気になるカナダのコーヒー代

参考までにチェーン店各社の最低料金を調べてみました。

単位はもちろんカナダドルです。(1ドル82円で計算。)

 

Hot Coffee Small Size

Starbucks     $2.15(約176円)
Tim Hortons $1.54(約126円)

McDonald's   $1.49(約122円)

 

安いです。これは気軽に手が出ますね。

しかも各社ポイント制度をやっているので時々無料で飲めます。これも嬉しい。

 

まとめると

日本ではコンビニというとんでもない競合がいます。日本では高品質のコーヒーが飲める高級路線で売っていくか、コンビニには無いくつろげる空間を提供するという付加価値で売っていくか。

いずれにしてもフレキシブルさは必要だと感じます。

その点で最近はStarbacksとTSUTAYAが提携した、カフェのような本屋、図書館が増えているのはとても面白い取り組みだと感じます。

 

まあ、カナダにはすでにそのような店舗があるんですが。。

そもそも、トロント図書館は基本的に館内での飲食OKです。近くのカフェでコーヒーを買ってきて勉強している学生をよく見かけます。