海外と。建築と。

カナダ・トロントに住んでいました。建築をしてる人、デザインをしている人。 デザインのことや 旅のお得情報を記録していきます。

 

【COVID-19】ある日のカナダ生活 ―非常事態宣言下での考察―

コロナウィルスの影響で3月半ばからロックダウンが始まったカナダ。

 

4月に入るころにはついに日本からの入国も原則禁止となってしまいました。

 

当初は遠いアジアの話だと高をくくっていたカナダ人も他人事では無くなってきました。
最初は中国人を中心に一部アジア人は少し白い目で見られていたのですけどね。

一気に感染拡大して、ヨーロッパ経由でウィルスが入ってきたころから、状況が混乱してきました。

 

日本で早い段階に感染が確認され、対策を講じる必要性を感じたカナダ在住日本人も多いはず。一部の危機感のないワーホリ日本人は状況が悪化しても遊び歩いていたみたいですけどね。。。

  

この記事はCOVID-19系記事の第二弾になりそうです。今回はゆるっとした記事です。

第一弾記事がまだの方はこちらから。

overseas-architects.hateblo.jp

 

準備する時間があった 

日本でマスクが買えなくなり、衛生系商品が品薄になったという話を聞き始めたころから、

私もいずれカナダでも同じ状況が起きると予測しました。

 

ハンドサニタイザー(ジェル状のアルコール除菌液)を追加購入したり、

ストックが切れていたティッシュボックスを買いに行ったり

と細々と買い込みをはじめました。
( この時タイミング的に本当に家に食料などのストックが無くなっていたので、必要なものを揃えて置く必要がありました。)

 

いま考えてみると、備える時間的な余裕はありました。

もっと備えることができたように思います。

 

1月に中国での状況が伝えられ、2月は日本の状況が悪化してきて、3月半ばにトロントに非常事態宣言が出るまで意外と時間がありましたね。

その時は、気づきませんでしたけれど。

日々流れてくる情報と変化する状況に不安を感じていました。

 

 

理論的には、物流が止まったわけではないので、みんなが買い込みなどせずに普段通りの行動をしてくれるならば買い込む必要もないですけどね。


入ってきた情報に流されてすぐに混乱してしまうのが人間の基本的な特性なので、カナダでもきっと混乱が生じるのは容易に予想がつきました。

(日本でも混乱してたようですしね。)

 

 

非常事態宣言が出された前後ではまだまだ危機感が広がってはいませんでした。しかし、状況は日々変化していきました。

 

ある日のスーパー

3月も終わりに差し掛かったある日の昼下がり、

いつものようにスーパーに買い物に行きます。

この頃には危機意識がだいぶ広がっていました。


以前はマスクをして出歩くとジロジロみられたトロントでも、マスクの着用率が向上して、日常と化してきていました。

 

 

安さで有名なスーパー、No Frills。

普段から時間帯によっては混んでいますが、

この日の店内はいつも以上でした。

 

........

 

SuperMarket NoFrils1

え、お肉コーナーに何もない!

 

 

SuperMarket NoFrils2

他の棚もないじゃん!!

 

 

SuperMarket NoFrils3

トイレットペーパー類も売り切れです。。


ついに買占めが始まりました。

アルコール除菌系商品はもちろんのこと、トイレットペーパー、ティッシュボックスも売り切れです。

 

カナダではまずアルコール消毒液が品切れになりました。

そして、トイレットペーパー。

 

私の周りでもみんなトイレットペーパーの心配をしていました。笑
まあ、たしかに大事ですけど。。そんなにですか。。。?

 

混乱は予想以上ですね笑。


明日にはゾンビの大群が攻めてきて家から一歩も出れなくなるんでしょうか笑
もうそんな勢いです。


よく見てみると、冷凍食品はまだまだ残っています。そして、何より物流は止まっていません。
アメリカとの国境は閉じられましたが、物流に関わるトレーラーの行き来は許可されています。

この混乱は異常です。

 

overseas-architects.hateblo.jp

 

マスクよりもゴム手袋を着用するカナダ人

個人的に興味深いと思ったことがあります。

日本ではマスクの着用率は高いですが、ゴム手袋の着用率はそれほど高くありません。

今回もニュースなどの映像で見ている限り、みんなマスクをして口を覆うことには意識が高いですが、ゴム手袋をしている人はあまりうつりません。

 

カナダは逆です。

マスクはしていないのに、厳重にゴム手袋をして買い物をするお年寄りや主婦の方の姿をよく目にしました。

そもそもマスクが売っていなくて、普段から使うこともないので、皆入手できなかっただけかもしれません。

 

中にはこんな人もいました。

盗撮になるので写真は取っていませんが、想像してみてくださいね。


口元を気にするあまり、

バンダナで口を覆う人が続出、

ゴム手袋をしてバンダナで口を多い、

パーカーのフードを被った暁には強盗犯にしか見えませんww

 

見た目がヤバそうな男性は幾人も見かけました。(人は見た目では判断できません。←)

 

最近の買い物事情

と、まあ、この記事を書いている5月末の時点では、すでに非常事態宣言が出され、ロックダウンが始まってから2か月が経過しています。

 

外出を最低限に抑える生活にもだいぶ慣れてきて、外に出ない日も増えてきています。

久々に、スーパーへの買い出しを兼ねて外出をした時、

意識して周りを観察してみました。

 

マスクの着用への抵抗はすでに無くなっているように感じます。(←あくまで個人的な感想。)

物理的距離を保つように気をつかう人も確実に増えました。

 

お店側の対策もだいぶすすみました。

入場規制が敷かれ、店舗の外でも内のレジのところでも6フィートをあけて並ぶように指示されています。

 

店内は床に一方通行で進むように促すサインが描かれるようになりました。

 

問題は気の緩みか?

とい言いつつ、いまだにマスクをしない人も一定数います。

この前も、父子で買い物に来ていた家族がいましたが、マスクもせずに大声で食材を購入していました。

 

リテラシーを疑うレベルでした苦笑。

子どもは走りまわっているしww

 

カナダでは、マスクは以前より手に入りやすくなってきています。

中国からガンガン輸入しているみたいです。

決して安くはありませんが、購入できないわけではありません。

まあ、とはいえ何かしらの事情で入手できていない人たちがいることも頭に入れておきたいと思います。

 

 

普段からクレジットカードやデビットカードでの支払いが一般的なカナダですが、

感染防止の観点から、極力現金での支払いをしないように求める店舗も多くあります。

しかし、いまだに現金手渡しで支払うおじさんもいます。

 

お店内で距離を気にせずに近づいてくる人もいます。

 

私が気にしすぎなのかもしれません。

いや、これが日本人らしさなんでしょうか。

 

 

いずれにしても、トロントを含むオンタリオ州全体ではいまだに1日に400近い人が新たに感染しているという現実はお伝えしておきたいと思います。

 

まとめ

新規の感染者数は減少傾向にあるようにもみえますが、非常事態宣言下であるという状況は続いています。

 

考えてみると、買い物に向かう途中に通過したトレイルでは多くの人とすれ違いました。

気候が暖かくなってきたこともあり、多くの人が出歩いています。

ある程度の運動が必要なことは理解しています。

 

しかし、いま元通りに戻すことはパンデミックを引き起こしかねないかもしれません。

気をつかうこの生活はしばらく続きそうです。

 

私自身もほどほどに気晴らしをしつつ、粛々と自分の命と大切な人々の命を守るための行動をとっていきたいと思います。

 

 

今回はCOVID-19系第二弾でした。

第一弾はこちら。

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