海外と。建築と。

カナダ・トロントに住んでいました。建築をしてる人、デザインをしている人。 デザインのことや 旅のお得情報を記録していきます。

 

【COVID-19】カナダ・トロントの現状

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入場制限により列ができるようになっている

更新がかなり空いてしまいました。カナダ・トロントでも新型コロナウィルスの影響が出ています。

 

この記事は2020年4月初旬に執筆したものです。出しそびれていましたが、現在もこの状況は継続していることから、今更ながら一部追記・修正して投稿させていただきます。

 

日々変化しているトロントの状況と、専門家でもない個人的見解ですが、まとめてみましたので、トロントへのご旅行、留学等で滞在を予定している方のお役に立てれば嬉しく思います。

 

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2020.04.09
日本では2月の早い段階から、感染者が発生し、北海道では知事の判断で非常事態宣言が出されるなどしていたとニュースを通してお聞きしていました。

その後、ヨーロッパ、北米へ広がるなか、爆発的な感染者増加にはならず、なんとか耐えている姿は多くの日本に住む方が各々努力されてきた証拠でもあると思います。

 

しかし、今の状況は、いくつかのメディアによるとパンデミック状態の今のニューヨークなどの3週間ほど前の状況とも表現されています。

(5月5日追記: その後、日本ではニューヨークのようなパンデミックにはなっておらず、第一線で働いておられる方々、自粛要請を守って家にとどまっておられる皆様の協力に敬意を示したいと思います。)

 

私の滞在するトロントも非常事態宣言が既に発令されています。

アメリカ、特にニューヨークに広がり始めたのと同じくらいの時期から同じようなスピード感で推移してきています。

幸いと言いますか、今の時点ではニューヨークほどの医療崩壊を起こすほどにはなっていませんが、日々感染者は増えており、余談を許さない状況です。2月の時点では日本の方が危ないなーという印象でしたが、3月はトロントの方が危機的な状況だったように感じます。

 

このまま、鎮静化してくれるのであれば、現在は日本に比べれば、トロントの方がいくらか希望が見えて来る状況なのかもしれません。

 

個人的にお伝えしたい点をいくつか取り上げたいと思います。

再度になりますが、私の領域は建築やデザイン、などであり、医療に対しては全くの素人ですので、幾分不正確な情報も含まれているかもしれませんので、その点ご留意の上お読みになり、参考にしていただければと思います。

 

1、非常事態宣言

非常事態宣言が発令されています。( 3月17日に発令。5月5日時点で継続中)

基本的に自宅にいる事が求められています。

不要な外出をしているところを警察が取り締まる事ができるようになっています。十数万円の罰金が課される可能性があります。

 

ただし、必要最低限の食材購入の為や必要と認定されている仕事への出勤の為の外出は許されています。

 

トロントを含むオンタリオ州では、初めに、レストランとバーでの店内飲食が禁止となり、その後、生活に必要不可欠ではない商品を扱うお店の営業停止が始りました。

今はオフィスでの仕事も原則禁止されています。飲食店はテイクアウトのみの営業となり、どこも細々と営業が続いています。

スーパーや薬局での買い物は可能です。

 

現在日本からカナダへの入国は原則禁止となっています。ただし、一部条件を満たしている人は入国できるようです。情報は日々更新されています。

 

2、公共施設や公園の閉鎖

それに伴い、いや、非常事態宣言が出された早い時点から、公共施設は全て閉鎖されています。公園に人が集まるようになったことから、規制強化がすすみ、現在は大きな公園はほぼ閉鎖されています。

私の家の近所の小さな公園でも規制線が張られて遊具が使用できないようになっています。

 

3、公共交通機関を使っての移動は可能

しかし、TTC( トロント市交通局)などの公共交通機関は運行を続けています。最初に私たちがメディアを通して目にした中国・武漢のような閑散とした状況には現時点ではなっていません。

とはいえ、以前より大きく変わった部分もあります。大幅な間引き運転を行い、バスの場合は停留所に定期的に長い時間止まってドアを全開にして、換気を行なっています。

また、通常はバス前方から乗り込み、前払い制となっていますが、後方からの乗降車のみに変更されており、運転手を守る為に、運転席付近への立ち入りは禁止されています。規制線を張って運行しているバスも時々見かけます。

 

運転手との接触ができなくなったので、現金の使用もできなくなっています。トロントSuicaであるPrestoでのみの支払いとなっています。

 

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以下追記 2020.05.05

数週間前からは車内でも物理的距離を確保するために一席毎にテープが張られ使用できないようになっているそうです。

 

4、スーパーでの買い出しは週1ペースが勧められている

生活に必要な品を扱うスーパーマーケットや薬局等は営業を継続しています。

非常事態宣言が発令された直後の3月末では、多くの人が混乱し、買い込みをした影響で品薄状態が続きました。

現在は一部商品を除いて回復しています。店舗によって一部商品で購入制限を設ける場合もありますが、ほとんどの食品は通常通り購入することができます。

 

しかし、全てが通常通りに戻ったわけではありません。多くの店舗では物理的距離を確保するために、入場制限を課しています。

どの店舗でも、店先にお客さんの長蛇の列を目にするようになりました。

その列自体も各々が2-3mの距離をあけてのものなので、見かけ以上に早く入店できることもありますが、依然として不便な状況が続いています。

 

店舗によっては買い物カートを毎回アルコール除菌できるように準備していたり、客全員の検温を実施したり工夫を凝らしています。

 

会計レジも物理的距離を取って並び、従業員と客の間に透明なボードを設置するなどして、接触を軽減させる工夫が進んでいます。

 

政府は必要不可欠な買い物などでの外出も週1日のペースに押さえるように推奨しています。

 

まとめ

現在、カナダでは日本からの入国は原則禁止されています。トロントからの唯一の直行便も運休となっており、再開のめどはたっていません。

新規の感染者数も報告されつづけており、経済活動もほぼ止まっている状況です。

いまだ以前の状況には戻れませんが、引き続き家にいましょう。

 

[冒頭の画像]

薬局前にも列ができている。日本で言われている三密を避けるため多くの店舗では入場制限を行なっている。このくらいの列は少ない方。列に並ぶ際も物理的距離を保つようにしている。トロントでもマスクの着用率は飛躍的に増加した。

 

こちらの店舗の建築については過去に記事にしています。 

 

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