現代の城―兵庫県立歴史博物館
設計は日本を代表する建築家・丹下健三です。
新品価格 |
個人的には最も感銘を受けた建築の一つです。
戦国・江戸期の建築である城郭とモダニズムに代表される、現代建築が融合させるという考えはなるほどですね。
丹下は現代の城をイメージして設計したとされていますが、
特徴的なのは、反射ガラスに姫路城天守を映り込むように角度、位置が設定してあることです。
実際に立ってみると見事にそのスポットでのみ美しい白鷺城を拝むことができます。
姫路城内という立地である意味をこの建築に持たせたということは大いに評価できるのではないでしょうか。
入口のファザードやカフェへ続く大きなスロープ、その外壁を連続窓が支配しており、モダニズム様式を強く示している建築であると感じます。
ただ、以前、この建築の話を知り合いにしたとき、モダニズムというより帝冠様式では?と言われたことがあって自分の知識の曖昧さを感じさせられます。もっと勉強します。
建築内は、大きな吹抜けがあり、カーテンウォールで外とのつながりも感じられ、開放的な空間が広がっています。2階レベルの通路が角度をつけてふってあるあたりからも丹下のこだわりを感じます。
エントランスには大きな姫路城の模型があり、やはり大きな模型は迫力があってインパクトがあるなと感じました。
姫路城を訪れる際はぜひ兵庫県立歴史博物館にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
(敬称略)