関空の設計者とカブトムシ―ローマ音楽公園コンサートホール
いつの間にかもう11月。書こうかこうと思ってつい後延ばしにしてしまいました。
課題が忙しかった...とか言い分けはしません!!(笑)
今回はレンゾ・ピアノのローマ音楽公園コンサートホールを取り上げたいと思います。
レンゾ・ピアノはみなさんご存知、関西国際空港や仏・ポンピドゥーセンターの設計者として知られるめちゃくちゃ有名な建築家です。
この記事はRenzo Piano Building Workshop:全作品集Volume 3 を見ながら書いています。
この本が気になる人はこちらもご参照ください。
レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ 全作品集 Volume3 [商品を見る]by honto
建築の概要
レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ(RPBW)による設計で、1994年の国際招待コンペ優勝案を発展、拡張させた設計になっているらしい。
この本が書かれた時点では見積用に実施図面を制作中であると書かれているので、竣工後どのようになったのか、各種データなどは後日載せたいと思う。
この建築はカブトムシのような甲殻に包まれた形状をした3つのホールがそれぞれ独立して建っている。これら3つのホールは一つの円弧上に並べられ、その間を樹木で満たされている。
建築の配置構成は「3匹のカブトムシが、コンサートホールでもある野外音楽堂を構成しているお椀から、餌を食べている構図でまとめられている。」と書かれていて、思わず笑ってしまった。建築をそう例えるとは...
確かにカブトムシと言われればそのようにも見えてくる。
この建築について思うこと
まず、なぜこの建築を取り上げようと思ったのか書いておこうと思う。
この建築との出会いはたまたまだった。
レンゾ・ピアノの作品集を見たいと思い、本書を手に取り眺めていたところ、ひと際異彩を放った表現手法が目についた。
流線形のホールのボリューム感は好きな部類に入るので、取り上げてみた。ただそれだけだ。
うん。
もちろん、現地に行ってみたことは...ない。
いつか行ってみたいなー。ローマ。
さて、それで、その表現手法とは断面図に模型写真を合成するというものだ。
断面図は青バックに白線で描かれた断面図のホール部分に実際に木材でつくられたホール内模型がはめ込まれるように合成されている。
この模型は実際に音響設計を行う際に制作されたもののようだが、制作風景の写真を見る限りかなりデカいことが分かる。
実際に生でこの模型も見てみたいなと思っていしまうほどの迫力が画像越しでも伝わってくる。いつか見てみないなー。
他にも木製模型と配置図面と連続立面断面図と......とにかく次の成果物の参考にさせてもらうことにする。
まとめ
やっぱり、プロの仕事は違いますね。(←そりゃそうだろ!)表現手法に魅了されました。
詳しく知りたい人はぜひこの本を購入することをお勧めします。レンゾ・ピアノファンである皆さんにはきっと満足してもらえることだろう。ニヤリ。
こちらにはAmazonのリンクを載せておきますね。
レンゾ・ピアノ・ビルディング・ワークショップ全作品集〈Volume3〉 新品価格 |
今回の建築の所在地はこちら。